哀愁の町に霧が降るのだ〈上巻〉 (新潮文庫)

哀愁の町に霧が降るのだ〈上巻〉 (新潮文庫)

哀愁の町に霧が降るのだ〈下巻〉 (新潮文庫)

哀愁の町に霧が降るのだ〈下巻〉 (新潮文庫)

  • おーちゃんお勧め度: ★★★★☆
  • 感想: 面白かった!どどどどど・・・・・・と一気に読んでしまって、ちともったいなかったなぁ。本を開いて最初の章が「第一章 話はなかなか始まらない」次の章が「第二章 まだ話は始まらない」その次の章が「第三章 緊急対策中途解説の項」で、その章にあるように「第三章 話はいぜんとして始まらない」「第四章 話は相変わらず始まらない」「第五章 当分始まる気配はない」「第六章 始まる見通しが立たない」「第七章 もう始まらないのかもしれない」でも、充分楽しんで読めちゃいそうな勢いだった。あはは。爆笑でした。日が差さなくて暗い、男4人も住むには狭い、しかも汚い、でも安い克美荘での、男ばかりの共同生活、確かにこれは記録しておかなければ!おもしろすぎる。他称自伝的小説。自称椎名誠の「まわりにあやしく徘徊するさまざま雑多で魅力的な人間たち」の記録。しかし、芥川龍之介の自伝的小説を読んだ直後に読んだので、同じ人間でもこんなに違うのか!と思ってしまった。比べるのが間違いか。