『偶然の音楽』

  • 著者: ポール・オースター
  • 出版社/メーカー: 新潮社 (1998/12)
  • メディア: 単行本
  • おーちゃんお勧め度: ★★★★☆
  • カバーより:「主人公のジム・ナッシュは自分のことを自由だと思っているが、実は生きる意味を失っているにすぎない。それがジャック・ポッツィという若者に出会って、彼を救おうと勤めることを通して、自分が何者なのかを発見していく。その試みが結果的にかならずしもうまくいかないにしても、人間としては新しい力、威厳を獲得していく。(略)大事なのは、ナッシュが自分について、その世界について、ある種の叡智に到達しているということだ。世界が何をもたらそうと、彼はそれを受け入れる覚悟でいる。死ななければならないのなら死ぬことも厭わない、そういう境地に達している by PAUL AUSTER」