『予告された殺人の記録』

  • 著者: ガブリエル・ガルシア=マルケス
  • 出版社/メーカー: 新潮社 (1997/11)
  • メディア: 文庫本
  • おーちゃんお勧め度: ★★★★☆
  • あとがきより: 「1982年度のノーベル文学賞が、ガブリエル・ガルシア=マルケスに与えられることが決定したとき、母国コロンビアではラジオの臨時ニュースが全国に放送され、彼に縁の深いカリブ海沿岸地方では、街を上げての時ならぬカーニバルが始まった。ところが、今や名だたる<マコンド>のモデル、現在人口5千人の町アラカタカでは、教会の鐘ひとつならず、静まり返っていたという。祝祭と故郷喪失、いかにも彼にふさわしいエピソードだ。(中略)この作品は、本来ルポルタージュとしてか書かれるはずだった。モデルとなる事件が起きたのは1951年1月22日で、場所は当時彼の家族が住み、彼自身もある時期暮らしたことのあるスクレという田舎町である。新聞の雑報で事件を知った彼は、その後家族から詳しい話を聞き、ルポルタージュを書こうとするのだが、当時その分野が未発達だったことから断念、また小説かもできなかった。というのも、身内や知人が事件にかかわっていたことから母親が反対したためだ。そして関係者の多くが故人となってはじめて小説にすることができたのである。」
  • 感想: ええーっ、実際に起こった話だったんだ!と最後まで読んで解説を眺めてから気がつきました。アハハ。次は『百年の孤独』も読んでみたいです。焼酎も飲みながら♪